ヒッピーさんの日記

文化の多様性に惹かれてから、地球のこといっぱい知りたくなった。

モロッコ旅行記 〜Part.2 砂漠とカスバ街道〜

 

2ー4日目 砂漠とカスバ街道

 

前日の夜ホステルで「マラケシュー砂漠ーフェズ」のツアーを予約した。

95ユーロで1日目の宿(朝食夕食付き)、砂漠でテント泊(朝食夕食付き)、ラクダ乗り体験、砂漠で夕日朝日鑑賞、カスバ(城塞都市)や渓谷のガイド付き観光、移動等々がついている。(基本どのツアーも内容は似ている。)

 

現地で予約すると、4000円ほど安く予約できるので現地での予約をオススメ。ツアーは毎日出てるので予約できない心配はない。

 

 

最初に寄ったカスバは、世界遺産のアイト・ベン・ハッドゥ。

ここは「アラビアのロレンス」や「ゲームオブスローンズ」など、多くの映画やドラマのロケ地になっている。 広大な大地に突如現れる都市は、幻のようで圧巻である。

 

 

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アイト・ベン・ハッドゥ

 

 

この城塞には盗賊から村を守るために入口が一つしかなく、道も複雑に入り組んでいる。確かにガイドがいなければすぐに迷ってしましそうだ。城塞の頂上には、万が一に備えて食料庫がある。そして頂上からは周りが一望できる。

 

 

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他のカスバにも寄った。ガイドは、ユダヤ人・ベルベル人・アラブ人の順番で人が住みついていったと説明した。

 

それぞれ居住区は別れているが、カスバ全体で皆家族のように住んでいるそう。ガイドはいかに彼らが平和に共存しているのかを強調して話した。私はその様子を見て取れることはできなかったが、そうだと信じよう。

 

 

カスバは、かつてキャラバン(商隊)の行き来が盛んであった。その名残か、現地の人から商売好きな性格が感じられる。ツアーで何箇所か絨毯の店や香辛料の店に寄ったが、彼らは多言語を操り、観光客を笑わせ、商品を説明するのが本当に上手である。彼らの祖先も昔、ラクダに乗って都市を周り、同じように商売していたのだろうと思い浮かばれた。

 

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カスバの絨毯屋さん

 

 

サハラ砂漠への入り口、メルズーガに到着した。合計7時間程バスに乗っていた気がする。長いと思うが、砂漠への道中は絶景が広がっており、見飽きることはない。手付かずの(もちろん緑はない)自然は、雄大で地球の真の美しさを感じる。

その綺麗さに思わず声を漏らしてしまうことが何回もあった。

 

 

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道中の景色

 

 

砂漠に到着すると、荷物を準備し日が沈む前にラクダにまたがり、砂漠の深くに行く。砂で遊び、夕日をみて、テントに向かう。

 

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サハラ砂漠

砂で遊ぶのが本当に楽しい。

 

 

タジンの夜ご飯を食べ終えて友達と砂漠に寝転がって星を見ていると、少し離れた所でスピーカーから音楽が流れているのが聞こえてきた。音楽を求めて近づくと、2人の青年がいた。

 

彼らの名前はハキーンとウマ。2人とも20歳で砂漠のキャンプで働いていると言った。ハキーンはベルベル語アラビア語・フランス語を話し、ウマはベルベル語アラビア語スペイン語・英語を完璧に話した。学校は行っておらず、ベルベル語アラビア語以外は全て観光客とのコミュニケーションで勉強したそう。もちろん簡単な日本語・中国語も話した。

 

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サハラ砂漠

 

彼らの生活は、観光客が到着したお昼3時頃から始まり、仕事を夜11時頃に終えて、毎日星を見て、音楽を聞いて、タバコを吸うという生活をしていると言った。そして半年に一度、砂漠を20キロ歩いて自分の村に帰っていると言った。なんかカッコいい。

 

彼らは「吸え」っタバコを渡してきた。風が強く火をつけようと皆で奮闘した。

同世代だけど全く違う環境で育った私たち、一緒に火をつけるために奮闘する。なんか面白くて、強く記憶に残っている。私たちは星を見て、傍で彼らはスマホゲームに夢中であった。

 

 

 

同世代でそんな生活をしている人がいるなんて、当たり前のことだけど普段は忘れてしまっている。旅をすると、普段気がつかない事実にいっぱい気付き、脳が活性化される。だから旅するのが好きである。世界が違うように見えてくる。

 

 

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砂漠の夜

晩御飯の後に現地の人が音楽を演奏し、皆で火を囲んでダンスをした。

一生忘れられない夜になった。