ヒッピーさんの日記

文化の多様性に惹かれてから、地球のこといっぱい知りたくなった。

イスラエル旅行記 〜Part.4 カウチサーフィン オムリ〜

 

ベツレヘムに未練タラタラなまま、

私はエルサレムに戻った。

(帰りも行きと同じバス停からバスが出ている)

 

そういえばバス停までの道に寿司屋さんがあってびっくりした!

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イスラエル旅行記Part.3でも書いたが、CSのオムリに会うためである。

(時系列が前後した。)

彼にメッセージを送ったきっかけは、プロフィールに

「I live in Israel settlement in the west bank.」

って書いてあったからだ。

 

”Israel settlement in the west bank”というのは、

言葉通り、ヨルダン川西域に点在するイスラエル人向けの居住エリアだ。

 

とにかく、彼と会って色々話してみたいと思った。

 

 

「なんでそんな所(市の中心から遠い所)に住むのか。」

イスラエル居住区に自体についてどう思うのか。」

イスラエルパレスチナの問題についてどう考えているのか。」

 

 

私は、彼とイスラエルの市場で待ち合わせした。

金曜日(金土が休日、日は平日)で仕事は休みなので、

彼と午前中から会うことが出来た。

 

一緒に昼ご飯を食べ、小高い丘(完全に名前忘れた)を散歩し、

夕方カフェでアラビアンコーヒーを飲んだ。

(その時にシャバドディナーをしよう!という話になった(Part3))

 

 

名前を忘れた小高い丘から。

こんなにも緑があることが意外だった。

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夕暮れの時間にコーヒーを飲みながら、お互いの家族や旅について話した。

カウチサーフィンで出会う人は、なぜかとても簡単に打ち解けれる。

そして、不思議と悩みでも何でも打ち明けることができる。

 

多分、旅が好きな人同士、共有点が沢山あるのだろう。

「人生について考えるのが好き」とか、

「違う文化・価値観を知るのが好き」とか。

 

 

また彼は、言語を勉強するのが大好きだと話した。

その時、彼は「少しアラビア語を話せる」と教えてくれた。

 

実は、彼に最初に会った時からとても困惑した。

なぜなら、彼はいかにもアラブ人ぽかったからだ。

私の中では「アラブ人=イスラムパレスチナ)」という方程式があり、

イスラエル人の彼がなんで!?」と困惑していた。

 

でもセンシティブな内容なので、

気軽に「Are you Arabian?」とも聞けず、ずっとモヤっとしていた。

 

なので、彼が”アラビア語が話せる”と言った時、

すかさず「why? how?」って聞いた。

 

 

彼は、どうやらアラブ系イスラエル人らしい。

でも彼は、イスラエル語で育ち、イスラエル語で教育を受けた。

 

ある程度のアラビア語が話せるのは、

大学の時に、政府が主導する、パレスチナの青年とディスカッションをするプログラムに参加した事がきっかけで勉強したそうである。

 

そんなプログラムがあるのか、と思いつつ、

私は、時々イスラム教信者をArabianと言っていた事を申し訳なく感じた。

 

  

だけどそれと同時に、

 

「民族・宗教・国・人種」

 

いくらでも他人と区別出来るものはあるけど、

それが話しづらいトピックとなっているのは本当に残念だと感じた。

 

皆が自身の価値観や考えを気持ちよく話す事ができ、

皆が相手のそれを興味と寛容の心で受け入れる事ができたらなぁ、

と思う。