キプロス旅行記
キプロスという名前を聞いたことはあると思うが、どのような国かはおそらく想像できないだろう。
キプロスはトルコの南部に浮かぶ島である。島には長くて複雑な歴史がある。
現在キプロス島は北部と南部に分かれており、北部はトルコが支配し南部はキプロス共和国として存在している。北部と南部の境には入国審査所がある。
トルコ人は「侵略者」とみなされているため南部に行くことが許されていない。キプロスで生まれ育ったキプロス人は両側とも行き来することができる。
1955年に始まったキプロス紛争がことの発端である。
北部は(キプロス独特の強いアクセントがあるそうだが)トルコ語を話す住民が住んでいて、文化もトルコとほぼ同じだそう。彼らはオスマン帝国の時代に移民してきた人たちである。経済的にトルコに依存しており、他国との貿易を許されていない。
この旗はよく北キプロスの状況を示している。
右がトルコの国旗で、左が北キプロスの国旗(トルコのみが承認)である。
南部はギリシャ語を話す住民が住み、EUからの支援を受け(キプロス共和国はEU加盟国である)北部よりも発展し賑わっている。
私は今回、トルコ人の友人の友人の婚約パーティーに招待してもらえ、北キプロスに滞在した。
その婚約パーティーはトルコの文化である。
新婦が新郎のためにトルココーヒーを作り(いつもより苦く作る。友達は砂糖の代わりに塩を入れたそう。笑)、新郎は飲み干さないといけない。
新郎は飲み干した後に、両家の家族・親しい友人の前で新婦の親に娘さんをもらえるようにお願いする。
新婦が新郎にコーヒーを渡しているところ。
この儀式の後は、招待者と写真をとったり、お祝い金をもらったり、そしてもちろんご飯を食べ、お酒を飲んで、みんなでパーティーをする。(北キプロスの人たちはトルコ人と同じくイスラム教徒であるが、お酒も飲むし肌見せにも寛容である。)
もちろんご飯もトルコ料理である。
トルコ人、北キプロスの人たちは酔っ払ったら、大きな声で歌を歌い出すそうで、その日もみんな陽気に歌っていた。歌った後に拍手をするのもきまりで、なんかショーを見ているみたいで面白かった。
その婚約パーティー以外に何をしたかというと、毎日ビーチに行った。キプロス島はヨーロッパのリゾート地としても有名で、ビーチクラブやビーチリゾートが沢山ある。
話題(!?)の泡パーティー
キプロスは透明で綺麗な海に囲まれている。だが、興味深いことに島内部は大変乾燥しており、深刻な水不足である。森みたいな内地を想像していたが、茶色の荒野であった。
飲み水も島内にはなく、水道水は飲んではいけない。必ずスーパーから買うようにしよう。
最後にキプロスのグルメについて。
最も有名なのは「ハルーミー」(チーズ)である。モツァレラに近いが、もっと味がしっかりた印象を受ける。サンドイッチに挟んだり、パンと一緒に食べたり、焼いてサラダに載せたり、、、チーズ好きの私としてはたまらない(´ω`)(´ω`)(´ω`)
スーパーにて。全てハルーミー。(^ν^)
キプロス島にきたら絶対に食べて欲しい!