バルセロナのバレンタイン?サン・ジョルディの日!
バルセロナを州都とするカタルーニャには、本当にたくさんのユニークな文化があります。
その一つが、
「Sant Jordi Day」(サン・ジョルディの日)です。
この日はどういう日なのか簡単にいうと、カタルーニャ版のバレンタインです。
毎年4月23日に祝われており、大切な人へバラの花をおくり、お返しに本を渡すというものです。
この起源は諸説ありますが、一つにローマ時代まで遡るとも言われています。
キリスト教の聖人・聖ジョルディ(英語ではゲオルギオス)の伝説に基づいており、
むかしむかし、ジョルディはドラゴンを退治しようと激しい戦いを繰り広げました。
結果は(もちろん)、ジョルディがドラゴンを突き刺し、見事獣を退治しました。
すると、突き刺した時に垂れたドラゴンの一滴の血が地に達した時、バラの木が生えてき、毎年4月になると大量のバラの花を咲かせました。
これが、サン・ジョルディの日にバラを贈る由来です。
本でお返しするという習慣はどうかというと、これは比較的新しい伝統であり、「ドン・キホーテ」を書いたスペインの大文豪家のセルバンテスの命日が4月23日であるという縁から、本屋さんが独自に本を売るプロモーションをしたことに由来します。
日本のバレンタインチョコみたいな感じですね。。。(・ω・)
2019年の今回は、前日ずっと天気が悪かったからかわからないけれども、道に通常の3倍近くの人で溢れていました。
日本のゴールデンウィークと被ったということもあり、日本人の観光客もいつもの倍見かけた気がします(^^)
本当に町のいたるところで、バラや本を売っており、前からサン・ジョルディの日のことは聞いていましたが、こんなに盛り上がっているとは驚きました。
(特にランブラス通り、グラシア通りは凄まじいです)
バルセロナの市役所のホームページに書いていたのですが、今では送る人が多いため、バラの数が全然足りず海外から輸入しなくちゃいけない程らしいです。
そして、現地の友達から「Happy Sant Jordi Day」ってメッセージがきたり(もちろん送ったり)します。
カタルーニャの人は、サン・ジョルディの日があるからバレンタインを全く祝わないという訳ではなく、バレンタインみたいなことをする(バラを大切な人に贈る)全く違うまた一つのイベント、という位置付けらしいです。
そして、バレンタインは恋人とのものという意味合いが強いが、サン・ジョルディの日は家族や親しい友達とのもの、らしいです。
ひっそりと素敵です。。。♡
カタルーニャには、たくさんこういった独自の習慣があって興味深いです。
また、これから時間を見つけて書いていこうと思います!